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うちの家には 『姉の夫の年齢』が『妹の夫の年齢』より低いっていう逆転義兄弟が出来てて、互いに『兄さん』って呼び合ってるのがとても萌えます(←)
「あ、お義兄さん、ちょっと」「ん? 何ですか義兄さん」みたいな会話が繰り広げられてるんだよ。
……誰かおかしいって気付け(笑)名前で呼ぶとかあるだろうよ! あ、まあ名前でも呼び合ってますけど。
まあ五十前後の男達の会話ですけどね。萌える物は萌える。
親戚の集まりには危険がいっぱいです。
祖父が熟語パズルをしてて、「珀、『車ヒャクゴウ』とかいう単語はあるんかね」と聞かれました。
覗き込んでみると『車百合』と書いてありました。
「……これはヒャクゴウじゃなくてユリって読むんだよ」
「ああ、そうなんか。物知りな孫がおって俺は嬉しいわ。頑張って勉強しなな」
ごめんじいちゃん。
その文字覚えたのは勉強したからじゃないんだよ。
それでは友人が「お年玉企画」と名づけてくれた微裏祭を続行します。
正直「玉を落としてお年玉」とか言うぐらい拍子抜けな企画だけどなっ!
川獺総攻の6、川喰編。どんどん書かないと間に合わない(汗)
* * * * *
白鷺と別れてから、喰鮫のマンションへと向かう。
一応近くの店を選んでいたので、歩いてすぐにつくことができた。エレベーターに乗り込み、部屋のある階まであがって――彼の部屋の扉に手を掛けて。
扉が開かなかった。
「……マジで鍵閉めて待ってるんじゃねーだろうな」
呟いてからインターホンを押す。
出て来ないので連打する。
その時、エレベーターの辺りからこつこつという音がして。
「川獺、もう来ていたのですか」
「お前人呼んどいて出かけるなよ……」
部屋の主が帰ってきた。
「すみません、そこまで早く来ると思いませんでした」
そう言って扉に向かいながら、喰鮫は鍵を取り出す。
扉の前――つまりは自分の前に来たところで、自然に顔をしかめてしまった。
「……くさい」
「何ですか、突然。失礼ですね――失礼ですね、失礼ですね、失礼ですね」
「いや、そうじゃない。香水くさい――ってか、女くさいんだけど」
甘ったるい香りがする。
喰鮫がつけているわけでもないのに、こんなに香りがするという事は、相手の香水がよほど強かったのか。
それとも――これほど香りがつく程、接近したのか。
「ひっかけてきたのかよ?」
「いえ、買って来ました」
「お前本当、暇さえあれば――うん」
「暇さえあればセックスしていると?」
「……あっさり言っちゃうわけね」
「淫行にふける事はわたしにとって恥ずかしい事でも何でもありませんから」
扉を開くと、同時に部屋に入る。
「そんなに好きか?」
「何でもありません。好悪の対象ではありません。暇つぶしです」
「暇つぶし、ねえ」
「人生は暇つぶしです。時間の空白が我慢なら無い体質なのですよ、わたしは」
靴を脱いで、廊下を真直ぐに通った。
部屋に入った所で、電気をつけようとした喰鮫をそのまま壁に押し付ける。
「……白鷺とお酒呑みました?」
「少しだけな」
「やっぱり酔うと盛るのじゃないですか、貴方は」
「少しだけだって。酔ってない――嫌なら止めるけど?」
「とんでもない。暇を潰させてくださいな」
「努力するー」
* * *
「たまには上をやらせてくださいよ」
「やだよ。お前怖い」
「怖くなどありません。貴方の下で喘いでいるだけの、ただの人間です」
「あそ――」
飲み物ある、と聞くと、無いわけありますかと言って喰鮫は立ち上がった。
「そういえば、川獺。蝙蝠は貴方がわたしと性交することを許しているのですか?」
「ていうか――知らないよん、多分」
「おやおや。ではこれは浮気になるのですか」
「何で浮気? 俺と蝙蝠はただの幼馴染だけど」
「セックスするのに?」
「セックスするのに。その辺、お前に色々言われたくないんだけど」
「いえ、自分の性に対する倫理感が他人と違うのは了解しているつもりですよ」
「ふーん。まあでも、恋人じゃない。あいつ昔っから人恋しがるとこがあってさ。寂しさの紛わせにつきあってるだけだよん。その証拠に、彼女出来たらあいつ俺の家によりつかねーし」
「ふふ――別に構いませんけれど。ならば白鷺は?」
「何で白鷺が出てくんの? あいつは後輩だろ。懐かれてるとは言わねーけど、口で言ってるほど嫌われてもねえかなって思うぐらい」
「海亀は?」
「何だその人選……海亀は上司で先輩だよ、ただの。なんだかんだ言って色々世話やいてくれるし、嫌われてはねえんだろうけど?」
「……微妙ですよねえ。まあでも、小説やゲームならともかく――そううまく落ち着かなくてもいいものですか」
「何の話だよ」
「はい、お茶です」
「お茶かよ。いいけど」
誤魔化された気がする。
そう思いながら茶に口をつけた。
「まあ、川獺は便利ですしね」
「あからさまに利用してます発言すんなよな」
「利用しています。続きしましょうよ、川獺。ベッドの上で。床の上だと腰が痛いです」
「あいあい」
* * * * *