日々考えている事とか考えていない事とか。
各種ネタバレ取り揃えております。
人間人間3、刀語十二巻まで読了。
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もうエイプリルフールは終わったよ嘘じゃないよ!
現在二時ぐらい。色々してたらこの時間になった。
それからサイトさんめぐりしてたら、某さん所のとがめさん見て話が書きたくなったので久しぶりに書きます。
後最近某さんと頃で龍玉フィーバーっぽくって、その素敵小説読んでると久しぶりに再熱してきそうなのでした。
昔ハマった時は二次サイト中々見つけられなかったんだよな……
龍玉夫婦が好きだ。
ベジブルが筆頭だけど他の夫婦も好きだ。
後ランチさんと天さんも気になる。
あの二人は結局結婚したらしい(作者様談)(多分)(だった気がする)
でもキャラ的にはピッコロ師匠とベジが好きなんだ。
……眠いからか文章がいつにもまして支離滅裂だぜ……
今日の学校の用意して寝ねば……
でもその前にとがめさんの話書く!(寝ろよ)(何その無駄な熱意)(こちとらこれで生きてるんだよ!)
とがめさんと否定姫のお話。
尾張の鬼女ふたり。
微妙に百合っぽい、かもなので注意。何か気持ち悪い。性格が。
* * *
「――うふふ」
ばん、と扇の開く音。そのまま風を戦がせながら、否定姫は笑みをこらえ切れないようだった。
「うふふ――ふふ――あは――あははははは!」
結局そのまま高らかに笑い始めてしまう。それは余りに状況に不釣合いな、明るい笑みだった。
「右衛門左衛門」
「はい」
「左遷が決まったから、そこんとこよろしく」
「……はい」
「まーたあの女ねえ。陰険ったらありゃしない」
思い出すのは白髪、その下の臙脂の瞳。
蛇を思わせるしなやかな体、紫の衣装に包まれた悪い笑み。
嗚呼、何て魅力的かしら!
場違いにもそんな事を否定姫は思う。
きっとあの女は今、私と同じよう高らかに笑っているに違いない。
一人きりの部屋で、高らかに。
その孤高の中の笑みを想像すると、酷く恍惚が胸を満たす。
誰も居ない部屋に響き渡る笑い声など、想像するだに美しい。
美しければ美しい程、見ていたくなるのは人情と言う物。
しかし自分は人というより鬼でありたい、あの女も同時にそうだろう。
美しければ美しい程、壊したくなるのが鬼というものだった。
あの端正な唇が悲鳴をこらえて歪み、
あの強情な瞳が憎しみをこめて潤み、
あの異端な髪が大いに乱れ、
あの魅惑の顔が俄かに歪む。
それを考えるだけで眩暈がする。
どうしてかあの女は自分の加虐的な部分を極端に刺激するのだ。
蹴落とされれば蹴落とされるだけ、
虐げれば虐げられるだけ、
仕返しに踏み潰し、苦しめ、壊す喜びを妄想し、身悶えする。
出来れば監禁でもしてじわじわと、死ぬより苦しい目にあわせてしまいたい。
泣き叫ぶならばいい、いつまでも耐えるのならばもっといい。
しかしそれは叶えてしまえばそこで終わりという、それだけの夢なのだ。
想像するは甘美。
経験するは単調。
「あははは――」
また一声大きく笑うと、否定姫は天井に語りかけた。
「右衛門左衛門」
「はい」
「降りてきなさいよ」
「はい」
「苛めてあげる」
「――はい」
*
「…………」
奇策士とがめは、一人きりの部屋で、沈黙していた。
うっとうしい女を蹴落とせた笑みは隠せないが――声をあげて笑う事はない。
それは平時からの常ではある――反響してくる笑い声というのは、ことのほか気持ちが悪い。
しかし邪悪、としか言いようの無い口元だけで、全ては十分なのであろうが。
いつだってこちらが一枚上手なのだ、と心の中でつぶやく。
蹴落とし、その度這い上がってくるあの気色の悪い女。
あの女が無様に這い蹲る様は、実際にありえないだけ、想像するだに美麗な構図だった。
珍しい金の髪が乱れて散る様は、美しいに違いない。
「――また這い上がるか」
それともそのままつぶれているか。
後者である方が自分にとっては楽なのだが、しかしどちらでも悦ばしい事には変わりがない。
何度でも蹴落としてやる。
何度くりかえしても、その時に感じる快感に飽きる事はない。
変わらぬ悦楽を湛える瞳が歪曲し、
高らかにつりあがる口角が崩壊し、
麗しの髪が大いに乱れ、
美しの顔が大いに苦悶すれば良い。
「ふふ」
堪えきれず、声が出た。
一度出てしまえば後は同じ事だった。
「ふふふ――はは――あはははははははははは!」
それは心底、鬼と呼ぶに相応しい姿で。
禍々しく笑いながら――尾張の鬼女はたたずんでいた。
「――うふふ」
ばん、と扇の開く音。そのまま風を戦がせながら、否定姫は笑みをこらえ切れないようだった。
「うふふ――ふふ――あは――あははははは!」
結局そのまま高らかに笑い始めてしまう。それは余りに状況に不釣合いな、明るい笑みだった。
「右衛門左衛門」
「はい」
「左遷が決まったから、そこんとこよろしく」
「……はい」
「まーたあの女ねえ。陰険ったらありゃしない」
思い出すのは白髪、その下の臙脂の瞳。
蛇を思わせるしなやかな体、紫の衣装に包まれた悪い笑み。
嗚呼、何て魅力的かしら!
場違いにもそんな事を否定姫は思う。
きっとあの女は今、私と同じよう高らかに笑っているに違いない。
一人きりの部屋で、高らかに。
その孤高の中の笑みを想像すると、酷く恍惚が胸を満たす。
誰も居ない部屋に響き渡る笑い声など、想像するだに美しい。
美しければ美しい程、見ていたくなるのは人情と言う物。
しかし自分は人というより鬼でありたい、あの女も同時にそうだろう。
美しければ美しい程、壊したくなるのが鬼というものだった。
あの端正な唇が悲鳴をこらえて歪み、
あの強情な瞳が憎しみをこめて潤み、
あの異端な髪が大いに乱れ、
あの魅惑の顔が俄かに歪む。
それを考えるだけで眩暈がする。
どうしてかあの女は自分の加虐的な部分を極端に刺激するのだ。
蹴落とされれば蹴落とされるだけ、
虐げれば虐げられるだけ、
仕返しに踏み潰し、苦しめ、壊す喜びを妄想し、身悶えする。
出来れば監禁でもしてじわじわと、死ぬより苦しい目にあわせてしまいたい。
泣き叫ぶならばいい、いつまでも耐えるのならばもっといい。
しかしそれは叶えてしまえばそこで終わりという、それだけの夢なのだ。
想像するは甘美。
経験するは単調。
「あははは――」
また一声大きく笑うと、否定姫は天井に語りかけた。
「右衛門左衛門」
「はい」
「降りてきなさいよ」
「はい」
「苛めてあげる」
「――はい」
*
「…………」
奇策士とがめは、一人きりの部屋で、沈黙していた。
うっとうしい女を蹴落とせた笑みは隠せないが――声をあげて笑う事はない。
それは平時からの常ではある――反響してくる笑い声というのは、ことのほか気持ちが悪い。
しかし邪悪、としか言いようの無い口元だけで、全ては十分なのであろうが。
いつだってこちらが一枚上手なのだ、と心の中でつぶやく。
蹴落とし、その度這い上がってくるあの気色の悪い女。
あの女が無様に這い蹲る様は、実際にありえないだけ、想像するだに美麗な構図だった。
珍しい金の髪が乱れて散る様は、美しいに違いない。
「――また這い上がるか」
それともそのままつぶれているか。
後者である方が自分にとっては楽なのだが、しかしどちらでも悦ばしい事には変わりがない。
何度でも蹴落としてやる。
何度くりかえしても、その時に感じる快感に飽きる事はない。
変わらぬ悦楽を湛える瞳が歪曲し、
高らかにつりあがる口角が崩壊し、
麗しの髪が大いに乱れ、
美しの顔が大いに苦悶すれば良い。
「ふふ」
堪えきれず、声が出た。
一度出てしまえば後は同じ事だった。
「ふふふ――はは――あはははははははははは!」
それは心底、鬼と呼ぶに相応しい姿で。
禍々しく笑いながら――尾張の鬼女はたたずんでいた。
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