日々考えている事とか考えていない事とか。
各種ネタバレ取り揃えております。
人間人間3、刀語十二巻まで読了。
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拍手返信
季吟様
夜鷹さんあれでOKでしたか! わざわざどうもありがとうございます(汗)
オリまにブームはまだ消える気配を見せませんが(笑)今年も宜しくお願いします。
それでは失礼致します!
昨日消えてしまった返信でした。
はい、じゃあ友人に「……そんなにみたいんですか?」と聞いたら「うん見たいよ、お前の苦しむ様が」と言われたニンギョウの私×熊の少女を。
微裏祭は続きます。しばらく本館の更新ないんですが、それは年始で時間がないからです。
ブログ書く時間は何とか確保できるんだけども。
総攻とか総受は、多分何回かにわけると思われます。
http://webclap.simplecgi.com/clap.php?id=hicolor からまだリク受け付け中。ていうかこれ一々張るの面倒くさいな。横のリンクにでも入れようかな……。
リク表
・私×熊の少女
・ろり先輩
・蝶々受けBL
・喰鮫総攻or鳳凰総受
・学パロで銀白→白銀
・反転刀語学パロ百合(……長いな)
・七七
・否左反転
・川獺総攻
・蝶鴛
・蝙蝠受
ニンギョウで、私×熊の少女。微裏。と言うか微妙。
季吟様
夜鷹さんあれでOKでしたか! わざわざどうもありがとうございます(汗)
オリまにブームはまだ消える気配を見せませんが(笑)今年も宜しくお願いします。
それでは失礼致します!
昨日消えてしまった返信でした。
はい、じゃあ友人に「……そんなにみたいんですか?」と聞いたら「うん見たいよ、お前の苦しむ様が」と言われたニンギョウの私×熊の少女を。
微裏祭は続きます。しばらく本館の更新ないんですが、それは年始で時間がないからです。
ブログ書く時間は何とか確保できるんだけども。
総攻とか総受は、多分何回かにわけると思われます。
http://webclap.simplecgi.com/clap.php?id=hicolor からまだリク受け付け中。ていうかこれ一々張るの面倒くさいな。横のリンクにでも入れようかな……。
リク表
・蝶々受けBL
・喰鮫総攻or鳳凰総受
・学パロで銀白→白銀
・反転刀語学パロ百合(……長いな)
・七七
・川獺総攻
・蝶鴛
・蝙蝠受
ニンギョウで、私×熊の少女。微裏。と言うか微妙。
* * * * *
映画を見に行きましょうと熊の少女は言った。私は何度も繰り返すが通り視覚情報には淡白な主義をつらぬいているので、その事を再び少女に正直且つ誠実な心で告白した。わかっていますそんなこと。わかっているのに誘うのかい。わかっていますが私はそれでも映画が好きです。他にどうにかならないものか。姉の頼みならば聞かねばならぬところだろうが、妹が死んでもいないのに映画を見に行くわけにはいかぬ。
聡明な熊の少女は私の葛藤を見て取ったようで、哀しそうに微笑むと、ならばキ■シン■■カ■してくださいと言った。彼女の音域では発音が出来ぬものらしい。仕方あるまい、私の姉の熊の少女は少女と呼ぶに相応しい年を維持しているのだから。しかし生まれて二十二年になる私には、少女の発音できなかった言葉を発音する事が出来た。近親相姦。ええ、それですよ。それはまたどうして。映画に行ってくれないからです。はて、この場合どうするのが得策かと考えてみるが思い浮かばない。映画を見るわけにはいかぬが、姉弟としての禁忌を犯すわけにはいかぬ。そんな事しては妹達だけでなく、世界の全て顔向けが出来ぬのだから。
熊の少女は再び私の葛藤を見透かしたように、その細く美しい手を伸ばし、私の右目のあったばしょに触れた。瞼の上から触ったというより、落ちくぼんだ、眼球のあった筈の場所に指をつっこんだというのが正しいのだろう。ああ不味い、これでは禁忌を犯してしまう。姉に眼球を弄らせるとは何たる不敬だ。私は恥など捨ててやめてくれるかいと言う。少女はならば映画にと繰り返す。いたちごっこである。日頃から無為な行動をとることを良しとしない私にとって、これは由々しき事態であった。
私の喪失感を見ましたか。ああ、見たよ。貴方の喪失感と比べてどうでしたでしょうか。とても大きかった。あれが真理です。私にはとんと要領を得なかった。少女は続ける。私は日々喪失し続けていて喪失感を得続けていてその喪失感さえ喪失しているのです。だから映画を見るか貴方と戯れるかしなければならないのです。必死な口調ではないが、綺麗な声ではあった。
熊の少女が私の指を嘗める。そうすると、唾液の成分の関係なのか指がぼろぼろと溶け出した。ただそれは腐敗と呼ぶだけの醜さは無く、あたかも雪が溶けて水にかえるような美しさを秘めている。熊の少女は容赦なく私の手を嘗める。そしてどんどんと溶かしていく。このままでは私そのものが消えかねない。と、そこで頬に冷たい感触である。涙などでは当然無く、しかし雨と言うには少々熱い。そこで理解する。それは雪だった。
お兄様お姉様雪が降っているわお兄様お姉様。五番目の妹のはしゃいだ声が聞こえる。厳密に言えば、熊の少女は私の姉であり五番目の妹の姉ではないのだが、それは家族である為にあっても構わない間違いであろう。しかし雪が降る。確かに雪は降っている。おかしい。この町に雪は降らない。降っている所を目撃すれば国が懸賞金を出すぐらいである。雪は降ってもいないのに気がつけば降り積もる。ここはそういう場所である。
懸賞金を貰いに行きますか。無粋です。雪が降るところを見れただけでも十二分に満足できます。人生に必要なのはお金ではなく現状に満足し、美しいものを美しいと思える心です。熊の少女はこの雪を美しいと思っているのか。眼球に雪がつまった所為で少女の顔が見えない。美しいものを美しいといいたい、と私は本音を漏らした。生まれてこの方二十三人の妹の兄としての立場を貫いてきた私だったが、ようやくできた姉にはそんな弱音を吐くことが出来る。まだ間に合います。諦めるには貴方は若い。私よりも若く、若いと言うより幼い熊の少女は言う。それに。それに? 貴方は私を美しいとは思わないのですか。熊の少女は問う。
とても美しいと思いますよ、姉さん。それはありがたいことです。子供に自慢してあげなければ。
家の外からは十一番目と十三番目の妹が、役所に電話をして金をせびっている声が聞こえた。
* * * * *
……きっつ(笑)
ニンギョウ難しいよニンギョウ。難しいとか言うレベルじゃないよ。
ニンギョウを貸した時友人は、「……関口先生がアリスを書こうと思ったらこうなるかもしれない」と言っていました。何か無駄に納得しました。
映画を見に行きましょうと熊の少女は言った。私は何度も繰り返すが通り視覚情報には淡白な主義をつらぬいているので、その事を再び少女に正直且つ誠実な心で告白した。わかっていますそんなこと。わかっているのに誘うのかい。わかっていますが私はそれでも映画が好きです。他にどうにかならないものか。姉の頼みならば聞かねばならぬところだろうが、妹が死んでもいないのに映画を見に行くわけにはいかぬ。
聡明な熊の少女は私の葛藤を見て取ったようで、哀しそうに微笑むと、ならばキ■シン■■カ■してくださいと言った。彼女の音域では発音が出来ぬものらしい。仕方あるまい、私の姉の熊の少女は少女と呼ぶに相応しい年を維持しているのだから。しかし生まれて二十二年になる私には、少女の発音できなかった言葉を発音する事が出来た。近親相姦。ええ、それですよ。それはまたどうして。映画に行ってくれないからです。はて、この場合どうするのが得策かと考えてみるが思い浮かばない。映画を見るわけにはいかぬが、姉弟としての禁忌を犯すわけにはいかぬ。そんな事しては妹達だけでなく、世界の全て顔向けが出来ぬのだから。
熊の少女は再び私の葛藤を見透かしたように、その細く美しい手を伸ばし、私の右目のあったばしょに触れた。瞼の上から触ったというより、落ちくぼんだ、眼球のあった筈の場所に指をつっこんだというのが正しいのだろう。ああ不味い、これでは禁忌を犯してしまう。姉に眼球を弄らせるとは何たる不敬だ。私は恥など捨ててやめてくれるかいと言う。少女はならば映画にと繰り返す。いたちごっこである。日頃から無為な行動をとることを良しとしない私にとって、これは由々しき事態であった。
私の喪失感を見ましたか。ああ、見たよ。貴方の喪失感と比べてどうでしたでしょうか。とても大きかった。あれが真理です。私にはとんと要領を得なかった。少女は続ける。私は日々喪失し続けていて喪失感を得続けていてその喪失感さえ喪失しているのです。だから映画を見るか貴方と戯れるかしなければならないのです。必死な口調ではないが、綺麗な声ではあった。
熊の少女が私の指を嘗める。そうすると、唾液の成分の関係なのか指がぼろぼろと溶け出した。ただそれは腐敗と呼ぶだけの醜さは無く、あたかも雪が溶けて水にかえるような美しさを秘めている。熊の少女は容赦なく私の手を嘗める。そしてどんどんと溶かしていく。このままでは私そのものが消えかねない。と、そこで頬に冷たい感触である。涙などでは当然無く、しかし雨と言うには少々熱い。そこで理解する。それは雪だった。
お兄様お姉様雪が降っているわお兄様お姉様。五番目の妹のはしゃいだ声が聞こえる。厳密に言えば、熊の少女は私の姉であり五番目の妹の姉ではないのだが、それは家族である為にあっても構わない間違いであろう。しかし雪が降る。確かに雪は降っている。おかしい。この町に雪は降らない。降っている所を目撃すれば国が懸賞金を出すぐらいである。雪は降ってもいないのに気がつけば降り積もる。ここはそういう場所である。
懸賞金を貰いに行きますか。無粋です。雪が降るところを見れただけでも十二分に満足できます。人生に必要なのはお金ではなく現状に満足し、美しいものを美しいと思える心です。熊の少女はこの雪を美しいと思っているのか。眼球に雪がつまった所為で少女の顔が見えない。美しいものを美しいといいたい、と私は本音を漏らした。生まれてこの方二十三人の妹の兄としての立場を貫いてきた私だったが、ようやくできた姉にはそんな弱音を吐くことが出来る。まだ間に合います。諦めるには貴方は若い。私よりも若く、若いと言うより幼い熊の少女は言う。それに。それに? 貴方は私を美しいとは思わないのですか。熊の少女は問う。
とても美しいと思いますよ、姉さん。それはありがたいことです。子供に自慢してあげなければ。
家の外からは十一番目と十三番目の妹が、役所に電話をして金をせびっている声が聞こえた。
* * * * *
……きっつ(笑)
ニンギョウ難しいよニンギョウ。難しいとか言うレベルじゃないよ。
ニンギョウを貸した時友人は、「……関口先生がアリスを書こうと思ったらこうなるかもしれない」と言っていました。何か無駄に納得しました。
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