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久方ぶりに会った友人が軽く受験ノイローゼになってました(泣)
頑張れ。超頑張れ。応援してる。
ぶっちゃけ私は人の応援してる場合かと思いますが。
うん・・・…勉強頑張ります。
まずPC離れと活字離れから始めようかと。
と、ブログに書いてる時点で微妙だけど。
左右さんと鳳凰さんの話が書きたいー。
顔剥ぎはきっと何方か書いてくださると思うのでいっかなーとなんて。
だからほのぼのか甘甘という己が最も苦手とする話を書こうかと思っている。
昨日も騒ぎましたがバンプのキャッチボールで左鳳は書きたい。ただ歌詞を引用せずに書く事が出来るかは微妙だ。
とりあえず左鳳熱が冷めたら蝶々受けをやろう(←)何このマイナー祭。
皆さんのオリまに使って長編任務物とかも書きたい。
それぞれの能力を上手い具合に使えるような話を考えるのが好きなのだった。
まにわにの現パラもコンセプトはそれでしたが、上手くいったとは言いがたい;
精進します。
続きに蟷七妊娠話の続き。
* * * * *
かつかつと、木製の机がペンをはじく音がする。
自分が事項を書き込んでいる書類を、女は覗き込むようにした。
「思ったよりも、手続きって簡単なのですね」
「そのようだな」
「真庭蜜蜂さんの字が随分震えているようですが?」
「さあ……泣きそうな顔はしていたが」
「……計算通りですね」
くすくすと笑いながら女は言う。
何を狙っていたのかはよく分からない。
分からないことは既に沢山あったので、今更という気もするが。
「私としたことが、まさか貴方と婚姻を結ぶことになるとは思いませんでしたよ」
「私も思っていなかった」
「意地を張りすぎましたね」
「……誰が」
「貴方がですよ」
「ぬしがだろう」
「……そうかもしれませんけれど」
珍しくそこは認めておいて、溜息を吐く女。
「夫婦になるというのも実感がわきませんが、所詮は戸籍上ですしね」
「確かにな」
「貴方の家の財産、相続させてもらえるのでしょうか」
「ぬしにまで渡るほど財産がないだろう」
「そうですね」
かん、と書く手を止めると少しだけ首を傾げ「どうかしたのですか」と聞いた。
黙って書類の一箇所を示すと、その部分に視線が行った。
「………………」
「………………」
「真庭七実、って語呂が悪いとは思いませんか」
「鑢蟷螂もかなり語呂が悪いと思うのだが」
「真庭七実だと簡単な字ばかりで何か嫌です」
「鑢蟷螂だと難解な字ばかりになる」
「そんなもの、蟷螂なんてふざけた名前をつけたご両親を恨めばよいじゃありませんか」
「ぬしこそ簡単な字にした親を恨めばよいだろう」
「恨んでいますよ」
「………………」
夫婦別姓の認められない婚姻制度が、予想もしなかったところで弊害を巻き起こしていた。
「真庭蟷螂さん」
「何だ」
「ペンを貸していただけますか」
「?」
ボールペンを差し出すと、受け取った女は素早く『妻の氏』の欄にチェックを入れた。
「……………」
「何か不満がありますか」
「……いや、いい」
再びボールペンを返してもらい、記入を再会する。
自らの署名まで書いたところで、女に書類ごと回す。
夫 真庭蟷螂。
妻 鑢七実。
「……………」
「……………」
「不愉快と言うより……いや、確かに不愉快なのですが」
「というより、不自然だ」
何処となく滑稽だった。
可笑しくなってきてしまい薄く微笑むと、女も向かい側でくすくすと笑んでいる。
「よろしくお願いしますね、鑢蟷螂さん」
「……やはり語呂が悪くないか」
* * * * *