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日々考えている事とか考えていない事とか。 各種ネタバレ取り揃えております。 人間人間3、刀語十二巻まで読了。
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うっわ記事消えた……冗談きついぜ。
どうせホームズシリーズについての議論だとか下らないことだったからいいけども。
これはそんなのここに書くなって天の暗示ですね。


日記で書く短文はチラ裏のノリで書けるからいいなというのは書いてましたが。
浮かびはしたけどディティール詰められなかったアイデアとか書いていこうと。
後長編なのにオチが下らなかったりバッドエンドだったりする奴。
展開が異常に早くなっちゃった奴とか。
とりあえず、白蝙の鬱い話を次は書こうかなーと。
見る人選びまくりだけどors。
蟷七は落ちるところで落ちたのでいいと思ってます。最後の展開早すぎたのが嫌でしたけど。
そのうち加筆修正してサイトに上げます。


拍手返信ー

鎖波さま

お。応援ありがとうございますv
マイナー間違いないなあと思って居た蝶々受けにも支持者が(笑)
そのうちぼちぼち書きたいと思ってます。
ご期待に沿えるかはわかりませんが、お暇でしたら読んでやってください。
拍手ありがとうございました!



久我峰さま

ハイカラコルトは銀→白を推奨しております。
銀閣さん気に入っていただけてよかったですー。彼は口調の捏造度が栄えある二番目ですから。
ちなみに一番は川獺さんです(笑)
銀閣さんは大好きなのに、書かれる方が少ないから少しばかり寂しかったりしております。
では、拍手ありがとうございました!




最近テンションゲージがあがらないので、拍手で何とか生きていってます。
無言パチパチは押し間違いじゃないと思うポジティブさが大事かと。


続きに左鳳。以前からわめいていたBUM/P O/F CHI/CKE/Nのキャッチボールという曲のパロです。
故に現代パロです。年はかなり若いものだと思ってください。

* * * * *

「キャッチボールがしたい」

玄関に立った少年は突然、挨拶も断りも何もなく――そう言った。
自分は怪訝な表情を返し、それから同じく挨拶も断りもなく玄関の扉を閉める。
鍵まで閉める前に再び扉が開き、除いた顔は「キャッチボールがしたい」と先刻の言葉を繰り返した。


「お前は――久しぶりに会ったと思ったらそれか」
「キャッチボールがしたくなった」
「一人でしていればいいだろう」
「一人で出来れば苦労しない」

そんな事はわかっている。
わかっていて言ったのだ。

既に夕方――日も随分落ちている。
来るならもっと早く来い――と、少年とキャッチボールをすることは前提な自分が少々嫌だった。
こちらが何か言う前から、「雨が降っていた」と言い訳が聞こえる。
視界に異物が入って慌てて受け取ると、それは野球のミットだった。
顔をあげると、少年は何故だが誇らしげにゴムのボールをこちらに晒している。

「……何処でやるつもりだ」
「公園が近くていいだろう」



外に出ると、雨が降っていたという少年の言葉に嘘はないらしく、少し鼻につく草の匂いがした。
少年は待ちきれないという風に自分の斜め前を歩いている。
申し訳程度に引かれた車道と歩道の境界線、ぎりぎりに立っていて危なっかしい。
自分のように端に寄ればいいのに、と思っているとエンジン音が聞こえ、排気ガスをまいて車が走りぬけた。
車道側に居た少年はその汚れた空気とはねた泥水をもろに喰らったらしく、咳き込んでいる。
「端に寄らないからだ」と指摘すると、「これでいいんだ」と何故だか笑い返された。



公園は既に無人である。
遊んでいた幼子はもう家に帰ったのだろう――名残のように残された、砂場の砂山が見えた。
真ん中の遊具のないスペースを、斜陽が照らしている。
距離をとるべく少年に背を向けると、素早く放られたボールが空に映った。

構えてもいない内から――と呆れつつボールを追い、「とれるわけないだろう」と文句を言いながら投げ返す。
ミットに気持ちのよい音が響いて、「取れなくてもいい」と少年の返答があった。

こいつの笑顔を見ると、何故か腹だたしい――微笑んでいる少年はボールをこちらに投げ返す。
うさを晴らすように力を込めて投げると、それでもきちんと少年は受けきった。


無言のままに球を受け、投げる動作を繰り返す。
少年はやはり楽しそうで、自分は何とも言えなかった。

少年には沢山の家族がいるのに、何故わざわざ自分のところに来たのだろう。

その質問をするだけの、残念ながら度胸が無かった。
依存したくない、と思う。
だけれどそう思うという事は、既にそうなりかかっているのだと、自覚がある。



軽く汗をかき始めたころ、完全に日が沈んだ。
視認できるほどのスピードであたりは暗くなる。
しかし少年はボールを投げる手を緩める風もなく、ただ「飽きてきた」と言った。


「なら止めるか」
「それは嫌だ」
「……お前は何がしたい」
「キャッチボール」
「飽きたと言っただろう」
「うん」

瞬間、何か思いついたような顔をする少年。
嫌な予感が掠める前に、コントロールなどまるで考えない方向にボールが飛ぶ。


「……とれるわけないだろう!」


言いながらも足は懸命に土を蹴っており、左手のミットにボールが収まる感触。

「とれないかと思った」と、無責任な声が背中に響いた。


「お前に笑われるのはごめんだ」
「別に、おぬしが可笑しくて笑ったわけではない」
「知っている」

知っているから腹が立つ。

「一つ言わせろ――鳳凰」


振りかぶって、思い切り。
キャッチボールというより野球向けの投球。
風を切るような音を期待したのだが、そこは矢張りゴムボール、間の抜けた音しかならなかった。


「気を回されるのは、不愉快だ」
「………………」


自分の渾身のストレートを、同じく全身で受け止めて。

「おぬしは本当にプライドが高いな」と、少年は言った。


* * * * *
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