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日々考えている事とか考えていない事とか。 各種ネタバレ取り揃えております。 人間人間3、刀語十二巻まで読了。
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鳳左やっちゃったな……若い頃かよ、みたいな。
ていうか鳳凰さん若い頃の正確わかんね。名前もわからないから滅茶苦茶書きづらいぜ!
えーっと、あの、駄目だったら言ってくださいな。書き直します。
つーか甘いのかあれは。


昨日はちょっと悲しくって書ききれなかったので、テンション上げて更に刀十二巻。


他のサイト様巡ってて気がつきました、

俺尾張の十一人衆に少しも触れてねえw

だって印象に残らなかったんだもの。
あの厚さの本であのタイミングで出てきた時点で、活躍は無きに等しいだろうと思っていたのですが。
てっきり十一人全員で七花にかかって、八つ裂きになるんだと思ったんですが。
そこは予想に外れ、基本は予想通り。

何気に脳内じゃ
左右にデレてる姫さま大好きです。デレの見えないツンデレ大好きです。

一足先に読んでいた友人から「NTR! NTR!」というネタバレを頂いてたので「どっちが!?」という反応を返した私でしたが、別にあれNTRじゃなくね。あそこにラブはなくね。うん、失った同士が一緒に旅をするってのは結構好き。失わずに幸せになるほうが好きだけど。

伏線はまた相変わらず放置の方向でしたが、大体必要なとこは回収されたかなあ。
左右さんの過去とか否定姫の本名とかは、いーちゃんのそれ並に別になくてもいいことだと思わなくも無い。
お母さんは気になるけど。



うん、結局刀語で不満だったのは値段だけだね(……)
ついでに、某方がやってたので自分も考えてみる若左右と若鳳凰さん。
こういうのって人の影響受けやすいから、早めに考えまとめとかないと。


今回書く時にも迷ったんですが、あいつら自分たちの身分わかってたのか……? という問題。
私の脳内設定では、神が偶々左右さんと遭遇して、左右はあの特徴のあるしのび装束で直ぐに真庭だってわかって殺そうとするという出会い方でした。神は気付かない。ていうか神は相生忍軍なんて知らない。
でも興味はもっちゃって、頻繁に会いに来て最終的に親友になって、みたいな構図が。

神の元の性格は少しやんちゃな感じだといいなあと思う。
真庭の名に恥じず何処か狂っちゃってた鳳凰さんは、左右の事は普通に好きなんだけど、それとは別に……何と言うか。言葉にしづらいな。

受攻はどっちでもいいんでねえかな。




うん。終了。
続きに十二巻堂々ネタバレの左右さんと姫さまの話をば。
カプ? かもしれない。七とがもある。

* * * * *

「『あなたのために死ぬことをお許し下さい』――ね」

否定姫は扇を閉じたり開いたりしながら、反復する。
自らの腹心の最期の言葉を。

その足元には、死体があった。
八つ裂きにこそなっていないが――無残に殺された、死体があった。

それについていた名は左右田右衛門左衛門と言う。
それ以前についていた名は、わからない。

「ふん。フリだとしか思えないわ、小賢しい」

尤も、それでも否定しちゃうのが私だけれど――と一人ごちて、否定姫は扇を閉じた。
そして扇の向こうから、死んでいる物を見据えて笑う。

「否定してあげる。許して何か、あげないわよ」

私のために死んだあんたは心底馬鹿だと言ってあげる、否定姫はそ、と屈んだ。
そして、男の顔についていた仮面を、剥いだ。
男の顔は、否定姫の影に隠れ、七花の側からは見れなかった。

「見ないほうがいいわよ、七花君。見苦しいから」
「別に俺はかまわねえけど」
「ああそう。見たいのなら見なさい」

しかし結局、七花は男の顔を覗き込まなかった。
興味が無かったのもあるし、どうでもよかったのもある。
自分が殺したと、それだけだ。

「それ、持ってくのか?」
「これは私があげたものよ、要するに私の物。どうしようと私の自由」
「ふうん――そいつ、どうするんだ?」
「ああ、これ」

七花ですら「そいつ」と表現した男の死体を、あっさり「これ」だと言い切って、

「置いてくわ」

と否定姫は言った。

「……いいのか、それ」
「私が運べるわけないでしょう」
「言えばそれぐらいしてやるけど」
「嫌よ、しなくていい。あのねえ七花君、いいこと教えてあげる」
「何だ?」
「私とそいつ、一心同体なのよ」
「…………へえ」
「私が生きていたらそいつだって生きてるのと同じこと。だからそんなの、どうでもいいのよ」
「じゃあ、俺ととがめも「否定するわ」

何となく感慨深そうに、多分いい台詞を言おうとした七花の言葉はさっさと否定された。

「君とあの不愉快な女は、私と右衛門左衛門には足元にも及ばないのよ。私と右衛門左衛門が、君とあの不愉快な女には足元には及ばないように」

「……そんなもんか」
「そういうものよ」



女物の絢爛な着物を纏った男。
不忍の文字の仮面を持った女。

隣にいたのは互いでなく、共に居たのも互いではない。
失って捨てて生きてきて、上手くいくために必至だった。
やるべき事も望むべき事も、守るべき事もあったのに。



それでも彼らは、失敗した。




「とりあえず出ましょうか、七花君」
「ああ……そうだな」


隣にいるべきは互いでなく、望むべきも互いではなく。
失って捨てて生きてきて、何一つ上手くいかなくて。
やるべき事も望むべき事も、守るべき事も、最早無い。


それでも何故だか彼らは生きて、死ぬまで歩き続けるのだった。


* * * * *
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