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多分カプ要素はなし。多分続かない。多分ばっかりだな……
本当はきりのいいところまで書く予定だったが、残念今から学校だ! それでは。
マンションのワンルームで、自分は目を覚ました。
ここは何処だったろうか。自分の部屋でない事だけは確かだ。
飾りっ気がないどころか物自体が極端に少ない部屋を見回す。
ベランダがあるようだったので、外に出て空気を見に浴びせた。
関節がべきばきと不安な音を立てたが気にしない。
空気は既に冷気を帯びてはおらず、太陽は高く上り、空は青かった。
携帯を取り出して時間を確認しようとするが、携帯がない。
軽く舌打ちをしてからベランダの手すりに体を持たせかけ、そのまま面倒だったので、落ちるぎりぎりまで体を傾けた。手すりを握った状態で、上半身が大きく宙に浮く。
「……ここ、少し前に飛び降り自殺した奴がいてさ」
流石に二回目になったら怒られると思う、というのは知らない男の声。
死んだ後に怒られようが何されようが構わないのだが、最初の指摘地点はそこではなかった。
「別に自殺しちゃおうなんて考えてないっての。短絡的だぜ、お前」
「そうなのか? ならいいけど。自殺されて関係聞かれて、知りませんっていうの、面倒だったし」
「あー。それはそうだな」
そこでようやく振り返る。背の高く、線の細いが引き締まった体をした男だった。
鬱陶しいほど伸びた髪は、ファッションというより面倒だから切って居ないといった感じである。
初対面だ。
初対面なので、自己紹介を、する。
「で、あんた誰何だ?」
「真庭蝙蝠さまだよ。おまえこそ誰だよ」
「おれは鑢七花だ。何でお前、おれの家にいるんだ?」
「おれが聞きたいっての。きゃはきゃは」