忍者ブログ
日々考えている事とか考えていない事とか。 各種ネタバレ取り揃えております。 人間人間3、刀語十二巻まで読了。
<<10/123456789101112131415161718192021222324252627282930/12>>
[328]  [327]  [326]  [325]  [324]  [323]  [322]  [321]  [320]  [319]  [317
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

どうでもいいですが、B.A.S.A.R.A.で一番好きなキャラは伊達さんです。声が大好きです。中井さん!
二番目は明智さんです。あんなに見た目Mくさいのにノリノリで加虐趣味で変態な所にときめきました。
一通り虐殺し終わった後の、やりとげたって感じの首の動きがえろくて好きです。
何この変な人ーっ! みたいな。
という話を何故かしたくなりました。本当になんでかわかりません。



鳳凰総受の四つ目。
どうしよう、真面目に収集が付かない……っ
禁断の夢オチすら使えねーんですが私はどうすれば……

* * * * *

「……何と言うかな」

海亀は、狂犬に抱きつかれている鳳凰(二十代版)を見つめて、疲れたように笑った。

「懐かしいな」

「懐古している場合か海亀どの……っ」
「もうわしは色々と疲れたわ。寝る」
「海亀どのっ」
「何で若返っとるんだ」

ありえんだろう、と再び溜息を付く。
非常識だと放置の方向、常識だと諦観の方向に進むしかないという(本人にとっては)由々しき事態だった。

「ありえぬと言われても、今ありえているのだから仕方がないだろう……人鳥もだぞ?」
「ほらおじいちゃん、人鳥ですよー」
「誰がおじいちゃんか」

笑顔全開の喰鮫が、大切そうに抱いた人鳥(らしい赤ん坊)を海亀に差し出した。
往々にして、何時の時代でも何処の空間でも、幼児というのは可愛いものである。

「……可愛いじゃないか」
「海亀どの……」

鳳凰は肩を落とした。その上に、遠慮なく狂犬がのしかかる。

「とりあえず頭領全員呼んで来たらいんじゃない?」
「ただ騒ぎが大きくなる気もするが」
「……しかし何か知っている者がいるかもしれぬぞ」
「それはそうなのだが……」

まあ、蝶々や蜜蜂、鴛鴦辺りはいいだろう。
寧ろ呼んで欲しいぐらいだ。
問題は。

鳳凰は頭を抱えた。

「絶対無意味に騒がれる……」
「既に騒いでおるがの」
「ならば止めてくれ!」

悲痛な叫びは黙殺される。
沈黙は凶器だ。

「鳳凰、そんなに辛気臭い顔をするものではありませんよ」
「他人事だと思って……」
「わたしは自分の身に起こったとしても別に気にしませんよ? 寧ろ喜びますね。若返れるなんて羨ましい」
「物は言いようだが」

少しだけ思考してみる。
確かに若返って損はないような気も――

「!」

自分の腕を、肩から指先までなぞるように触ってみる。
喰鮫が首を傾げた。

「どうかしましたか、鳳凰?」
「いや――」

続いて反対側。最後に、真剣な顔をして顔に触れる。
何かを確かめるように、額から頬へと。そこで、疲弊とも安堵とも取れない溜息を吐いた。

「どうした?」
「駄目だ……我には、元に戻る理由がある」

困ったように、顔に手を当て、そして言う。



「今までくっつけた分の体が戻っている……」
「……ああ」



鳳凰の忍法の一つ、忍法『命結び』。相手の死を条件に、体の破片を接続する技。


「この年頃では大した力が手に入っていないだろうな」


まだ、積極的に体を代え始めたばかりの頃だ。
その言葉は声には出さない。
自分の肉体を所有している事が嫌になった、時期の話。
人格を変えて直ぐの、頃だ。

狂犬が言う。

「じゃあ、戻らなきゃねー……うー残念だわ……」
「心の底から残念そうにしないでほしいものだな、狂犬」
「残念ですね、残念ですね、残念ですね、残念ですね」
「おぬしもだ喰鮫……」


「では――残りの頭領を呼んでくるぞ、鳳凰」
「ああ。人鳥がどこからあの妙な桃を仕入れてきたのか調べぬとな」

* * * * *
PR
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
プロフィール
HN:
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
ブログの評価 ブログレーダー
忍者ブログ [PR]

design by AZZURR0