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何かネタが浮かばないので、とりあえず冥土語でボツにした蟷七おいておきます。
メイドパロなんで七実さんがメイドさんですがまあお気にせず。
デレさせてみようって企画だったんだ(心の中で)
「おはようございます、蟷螂さん」
「……おはよう鑢。凶器を持って枕元に立つのはやめろと言った筈だが」
「凶器じゃありません、今は。今日は掃除をするので起きて下さい」
「勝手にすればいいだろう。悪いが、昨日立て込んでいて寝ていない」
「知っています。帰ってくるまで起きていましたから」
「嘘だろう」
「嘘です」
「真面目に働くというから給金を出しているのだが?」
「真面目に働いているじゃないですか。ただ、一緒に働きましょうと言っているんです」
「それではぬしを雇っている意味が無いだろう」
「メイドからモーニングコールがあって幸せじゃありませんか」
「ああ、凶器がなければ少しは幸せだったかもしれぬな」
ゆるり、と女の細い腕が伸びる。
掛け布団の中に隠されていた男の腕を取り出し、手に持つ凶器を構える。
「何をするつもりだ」
「切るつもりです」
「……止めろ」
「killつもりと言っているわけではないんですからいいでしょう」
「そういう問題では――」
言いかけた瞬間、七実の手が動いた。
握り締めるように強く、力を込める。
ぱちん、とはじける音。
「……何をやっている」
「切っています。爪を」
「そうか……」
「少し気になっていたんですよね、見苦しいから」
ぱちん。
「それは悪かった」
「本当ですよ。蟷螂さんは空気が読めていないから困ります」
ぱちんぱちん。
「空気?」
「空気です。後、遅くなる際には連絡をいただけますか。こちらにも用意と言う物があります」
「用意? 何のだ」
「だから空気が読めていないというんです」
ぱちんぱちんぱち、
「……っ」
「あ、深爪」
ぱちん。
「……で、何の用意だ」
「夕飯のです」
「……していたのか」
「今まで準備もしていないのに夕飯が出来ていたと思っているんですか?」
「……悪かった」
「別に構いませんけどね。哀しみの余り作った夕飯を全てゴミ箱に捨てましたから、食費で損をしているのは蟷螂さんですし」
「…………悪かった」
「本当ですよ。ちなみに嘘です」
ぱちんぱちん。
「はい、終わりました」
「……今、嘘といわなったか?」
「言いました。ちなみに昨日の夕飯は、ラップして冷蔵庫に入っています」
切った爪を片付けて、そのまま女は外に出て行こうとする。
何をしに来たのかと言えば、多分嫌がらせにだった。
「後蟷螂さん、午前三時に帰ってくるのは、夜遅かったというより、どちらかと言えば朝帰りだと思いますよ」
「どちらでもいいだろう……ん?」
寝ていたのではないのか、と聞こうとしたときには既に彼女はいなかった。
* * * * *
書きたかった物。
・爪切ってあげる七実さん
・深爪(わざと)する七実さん
・なんだかんだ言ってちゃんと仕事はしてる七実さん
・夕飯いらないって連絡を忘れる典型的な蟷螂さん
・多分夕飯にはよくわからない物がたくさん追加されている
でも夕飯いらないって連絡が入らないと、あれ相当腹立つらしいですね。
人がせっかく作ったのにーって思うらしい。
叔母はそれでキレて皿ごとごみ箱につっこんでました。怖かった。