日々考えている事とか考えていない事とか。
各種ネタバレ取り揃えております。
人間人間3、刀語十二巻まで読了。
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リク表
・鳳凰総受
・左鳳
・人喰
・蟷七or鳳七
鳳凰総受。初挑戦。何話ぐらいになるか不明。
もう何か色々ごった煮過ぎてわけがわからない。
鳳凰さん(だけ)が何か十歳ぐらい若返ってますが、気にならない方はどうぞ。
・鳳凰総受
・左鳳
・人喰
・蟷七or鳳七
鳳凰総受。初挑戦。何話ぐらいになるか不明。
もう何か色々ごった煮過ぎてわけがわからない。
鳳凰さん(だけ)が何か十歳ぐらい若返ってますが、気にならない方はどうぞ。
* * * * *
「……もしかしてこれ、わたしが一番乗りなのですかね?」
わくわくと擬音がしそうなほどに微笑んで、喰鮫は男の元に駆け寄った。
その男は真庭忍軍の実質的なかしらであり、忍軍中唯一伝説の動物の名を冠している。
まあ遠まわしな言い方をやめれば、真庭鳳凰だった。
真庭鳳凰、なのだろう。
酩酊しているのかどうかは知らないが、周囲からは甘ったるい匂いがしており、男は倒れこんでいる。
「鳳凰? どうか致しましたか? 襲いますよ?」
「喰、鮫……?」
頭を抑えるようにしながら、ゆっくりと上げられた男の顔は――幼い。
いや、幼いという表現はおかしいだろう。ただ、いつもに比べれば若返っている、という程度だ。
そういえば心なし、身体も小さくなっている気がする。
と言っても少年、とまでは行かず、いいとこ青年と言った所だったが。
「おきてしまいましたか……残念ですね……残念ですね、残念ですね、残念ですね」
「何が残念なのだ……痛っ」
「大丈夫ですか」
「大丈夫、なのだが……何か、我はいつもと違わないか?」
「違うと思いますか?」
「いや……何か違和感が……声も何だか妙なようだが」
「だって鳳凰、あなた今の風貌では、二十前半にしか見えませんよ」
「は?」
「冗談ではありません。何なら鏡を持ってきましょうか?」
「い、や……思い当たる節が、ないわけでもない」
「思い当たる節?」
「先刻、人鳥と桃を食べた」
「桃じゃ若返らないでしょう」
「普通の桃ではなかったのだ……酒のような味がした。食べてから記憶がない」
「人鳥は何処に行ったのですか?」
「わからぬが……っ」
「鳳凰、あなた何故そんな半端な体制を保っているのです? 起き上がりなさいな」
「腰が痛い」
「…………」
「…………」
「……やられましたね」
「!? 何をだ!」
「では、やりましょうか」
「何をだ!?」
「口に出して欲しいのですか」
「…………」
逃げようとした鳳凰を、喰鮫は易々と捕まえてみせる。
「喰鮫。今はこうなった原因と解決方法を知るのが何より重要だと思うのだが」
「別に戻らなくてもいいじゃありませんか。若返っただけですし」
「そういう問題ではない」
うつぶせになった鳳凰の足に軽く体重を乗せ、抑えるようにしてみせる喰鮫。
「喰鮫……おぬしは常時変わらぬな……」
「貶し言葉だと取っておきましょう」
「実際貶している」
言った鳳凰の苦い顔が、瞬時にしかめられる。
喰鮫は楽しそうにその身体に触れると、悠々と声を掛けた。
「……っ……!」
「力を抜いてください」
「痛……っ」
「直ぐに気持ちよくなりますから」
「ぁ……う……」
「そんな恨みがましい顔をしないでください、子供じゃあるまいし。わたしは寧ろ感謝して欲しいぐらいですよ」
「……く……っ」
「……何をやっているのだ、ぬしらは」
「按摩です」
不穏な声の響く部屋に顔を除かせた蟷螂に、爽やかに答える喰鮫。
「というか鳳凰は如何した? ……若くなっていないか」
「……は……ぁ……っ」
「答えられる状況ではなさそうなのでわたしがお教えいたしましょう」
そう言って笑った喰鮫と対照的に、蟷螂はゆっくりと眉根を寄せた。
* * * * *
「……もしかしてこれ、わたしが一番乗りなのですかね?」
わくわくと擬音がしそうなほどに微笑んで、喰鮫は男の元に駆け寄った。
その男は真庭忍軍の実質的なかしらであり、忍軍中唯一伝説の動物の名を冠している。
まあ遠まわしな言い方をやめれば、真庭鳳凰だった。
真庭鳳凰、なのだろう。
酩酊しているのかどうかは知らないが、周囲からは甘ったるい匂いがしており、男は倒れこんでいる。
「鳳凰? どうか致しましたか? 襲いますよ?」
「喰、鮫……?」
頭を抑えるようにしながら、ゆっくりと上げられた男の顔は――幼い。
いや、幼いという表現はおかしいだろう。ただ、いつもに比べれば若返っている、という程度だ。
そういえば心なし、身体も小さくなっている気がする。
と言っても少年、とまでは行かず、いいとこ青年と言った所だったが。
「おきてしまいましたか……残念ですね……残念ですね、残念ですね、残念ですね」
「何が残念なのだ……痛っ」
「大丈夫ですか」
「大丈夫、なのだが……何か、我はいつもと違わないか?」
「違うと思いますか?」
「いや……何か違和感が……声も何だか妙なようだが」
「だって鳳凰、あなた今の風貌では、二十前半にしか見えませんよ」
「は?」
「冗談ではありません。何なら鏡を持ってきましょうか?」
「い、や……思い当たる節が、ないわけでもない」
「思い当たる節?」
「先刻、人鳥と桃を食べた」
「桃じゃ若返らないでしょう」
「普通の桃ではなかったのだ……酒のような味がした。食べてから記憶がない」
「人鳥は何処に行ったのですか?」
「わからぬが……っ」
「鳳凰、あなた何故そんな半端な体制を保っているのです? 起き上がりなさいな」
「腰が痛い」
「…………」
「…………」
「……やられましたね」
「!? 何をだ!」
「では、やりましょうか」
「何をだ!?」
「口に出して欲しいのですか」
「…………」
逃げようとした鳳凰を、喰鮫は易々と捕まえてみせる。
「喰鮫。今はこうなった原因と解決方法を知るのが何より重要だと思うのだが」
「別に戻らなくてもいいじゃありませんか。若返っただけですし」
「そういう問題ではない」
うつぶせになった鳳凰の足に軽く体重を乗せ、抑えるようにしてみせる喰鮫。
「喰鮫……おぬしは常時変わらぬな……」
「貶し言葉だと取っておきましょう」
「実際貶している」
言った鳳凰の苦い顔が、瞬時にしかめられる。
喰鮫は楽しそうにその身体に触れると、悠々と声を掛けた。
「……っ……!」
「力を抜いてください」
「痛……っ」
「直ぐに気持ちよくなりますから」
「ぁ……う……」
「そんな恨みがましい顔をしないでください、子供じゃあるまいし。わたしは寧ろ感謝して欲しいぐらいですよ」
「……く……っ」
「……何をやっているのだ、ぬしらは」
「按摩です」
不穏な声の響く部屋に顔を除かせた蟷螂に、爽やかに答える喰鮫。
「というか鳳凰は如何した? ……若くなっていないか」
「……は……ぁ……っ」
「答えられる状況ではなさそうなのでわたしがお教えいたしましょう」
そう言って笑った喰鮫と対照的に、蟷螂はゆっくりと眉根を寄せた。
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