何度謝ればぼくの生まれてきた罪は拭えますか？

子は親を選べないといいますが、それは親だって同じ事です。

だからぼくは貴方方に、精一杯の愛情と哀情を込めて、言いたい事があるのです。

 

 

「生まれてきてごめんなさい」

「運がなかったですね」

「次は失敗しないよう、気をつけて」

 

 

貴方方は悲しかったでしょうが、ぼくは悲しくはなかったのです。

あの頃から泣くことのできなかったぼくは、体操座りに顔を埋めて、一生懸命泣いた振り。

あまりにそれを続けた所為か、最後には目から液体が零れ出していました。

しかしぼくはあれが涙だとは思いません。

だってぼくは、全然悲しくなんかなかったんだから。

 

なんて、戯言。